MÅNESKIN | Rush! WORLD TOUR@東京ガーデンシアターを観てきたよ。 2023/12/06

クソみたいな気分だけど書く。

普段洋楽はあんまり聴かないんですけどマネスキン、かっこいいんですよね。
特に2つ目のライブ動画はお気に入り。※どちらも公式映像

ただ、ライブ体験としては最悪だった。
今までいろんなものを数十回観てきた中でワーストってくらい。

結構楽しみにしてたんですよ。
この日はほんとにくそったれな出来事があって萎えていて、それを吹き飛ばしたかった。
海外アーティストの単独講演はノエル・ギャラガーぶりで、彼の時は曲だけでなく音の良さをかなり感じもしたので。
で、せっかくロックだしってことでステージが近いアリーナ席を取ったんだけどそれが完全にミスだった。

上記の今日のライブの写真、拾ってきたものなんだけど何が最悪か分かりますか?
そう、アリーナ席の数えきれないくらいのお客さんがスマホを高く掲げて動画なり写真なり撮ってるんですよ。

僕は最前列近くにいたにも関わらず、何人も何人も手を上にまっすぐ伸ばして、手だけならもちろんいいんだけどスマホで撮っているから本当に邪魔だし、モッシュしてる人もいるから危ない。
暗めの照明を使う演出もスマホの明かりで台無し。
激しい曲でも、カメラがブレないようにするから最前列近くにいるのに棒立ちの人多数。
ボーカルが拍手を促してもそれには応えず動画撮ってる。
アンコールの際もアリーナ席の人はほぼ手拍子せずスマホ観たりなんかよくわかんないけどだらだら話してる状況ってのは本当に初めて見た。
スタンド席から観てたら印象はまた違ったと思うけど、アリーナ席でのライブ体験が本当に最悪だった。

もちろん、海外アーティストがスマホでの撮影を許可するケースが多いことは知ってる。
でもね、それは周りの人に迷惑をかけてもいい、ってことではないでしょ、と。

挙句の果てに、後ろでスマホを掲げてた人が、それを落として僕の頭にぶつかって痛かった。
そしてその人はスタンディングアリーナのモッシュピットにいたにも関わらず、ライブが終わった後、僕に「床に落としたポスターを踏まれた」と文句を言ってきて。
そしたら隣にいたおばさまが、「それは言いがかりすぎる」って助け舟を出してくれて少し救われた気持ちになった。

ボーカルのダミアーノも最初はテンション低めな印象だったけど、尻上がりによくなってた感があったのに上記の出来事があって完全に萎えてしまってた。
今日は元々気分が落ちていたこともあって途中で切り替えることもできなかったので、せっかくのマネスキンのライブだったのにとてももったいなかった。
次回の彼らの来日時にまた行くかはどうか分からないけれども、今後海外アーティストのアリーナ席は絶対に取らない。

余談だけれども、本当にくそったれな気分だったけれども、ライブ後に複数の人に話を聞いてもらってだいぶマシになった。
人に恵まれているのはとてもありがたいこと。

さらに余談だけれども、亀田誠治さんが同じ会場にいたらしいことを知ってびっくりした。
椎名林檎のベースがとても好きで当時めっちゃ弾いてたので、有名人にあまり興味がないんだけれどももし彼に気づいてたらさすがに握手とかお願いしてたと思う。

※画像はこちらから引用。

チバユウスケが死んだ。

癌で。55歳で。

僕より少し上の世代であれば、ミッシェル、ブランキー、イエモンの3つのバンドになんらかの特別な印象を持っている人は多いんじゃないんだろうか。
まぁ他の人は置いておいて、少なからず僕にはそれがあった。
彼らは特別で、大きなエネルギーを伴って、時代を創っていた人たちだった。

僕は人生のたくさんの場面で音楽に救けられてきた。
彼らの曲にも多くの場面で救われ、尻を叩かれ、励まされてきた。
だからこの3つのバンドは好きとか嫌いとかとは少し違う次元で、なんというか神聖さすら感じられるものだった。

僕は20代と30代前半の人生をほぼ仕事のみに費やしていた。
フェスにもライブにも色々行ってみたいと思っていたけれども、何よりも仕事を優先していたのでそれ以外に時間を使うことがほとんどなかった。
なのでそれに少し区切りがついて余裕ができた時、彼らのライブが観たいと思った。

とは言え、少し前に復活したイエモン以外はとっくに解散していて、というか僕が好きになった時にはすでに解散していて、ミッシェルとブランキーのライブを観ることは不可能だった。
なので僕は、イエモンに加え、ミッシェルのボーカルだったチバユウスケと、ブランキーのボーカルだった浅井健一が今組んでいるバンドのライブを観に行くことに決めた。

イエモンのボーカルである吉井和哉も含め、3人の中で僕が最後に観たのがチバだった。
生で聴いたベンジーこと浅井健一の歌唱には正直衰えを感じた(でもかっこよかった)けれども、2019年のフェスで観たチバの歌唱は変わらずかっこよかった。
あんなにも格好良くマラカスを振り回す男は他に存在するんだろうか。
その当時にはロックンロールってやつをそれほど聴かなくなっていたけれども、それでもやっぱりめちゃくちゃ格好良くてずっと泣きながら観てた。

こんな風に書いてきたけれども、僕はチバやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、ROSSOやThe Birthdayの大ファンってわけじゃない。
好きではあるけど、全てのアルバムをみっちり書き込んだりはしてないし、ライブも結局その一回しか行ってない。
(でもそういや、1000のタンバリンをコピーしたり、インドで弾き語りしたことはあったな。)

世の中にはもっと彼や彼らのことが大好きで、かけがえがなくて、それこそ人生の大きな部分を占めていた人もいると思う。
それに比べたら僕の想いなんてちっぽけなものだとは思うけれども、それでもこの気持ちは書いておこうと思った。

人は死ぬ。

僕は自分が20歳、父が52歳の時に父が突然死しているので、そのことを比較的意識している方だと思う。
それでもこうやって、死というものを目の前に突きつけられるのはやりきれなさがあるね。

画像はthebirthday_officialから引用