東京→福岡1,200キロ自転車横断成功まとめ

色々とあって報告が遅れましたが、タイトルの通り「東京→福岡1,200キロを自転車にて2週間で横断」というチャレンジを無事に成功させました。
そして、多くの皆さんがぜひチャレンジしたいと考えてらっしゃるかと思うので、参考になるようにまとめてみました!

とはいっても毎日その日のブログ記事は書いていたので、詳細はそちらを見ていただくとして、ここではそれぞれの記事を見ながら簡単に振り返ってみます。
ちなみにTwitterインスタでもまとめています。
ちなみに各見出しはクリックするとその日の記事に飛びます。

準備編
お金と必要アイテム編

この2つの記事は当日に至るまでの準備や購入したものについてです。
ロングライドをご検討の際に参照していただければと思いますが、まさか2週間の自転車旅のために50万もかかるとは…。

1日目:日本橋→箱根

出発前1週間でフルマラソンを走り、東京から福岡の引っ越しを行い、飛行機での東京と福岡を往復する移動も行っていたわたくし。
一体誰がこんな馬鹿なスケジュールを組んだんだ…。

というわけで疲労が残る身体を抱えながら開始地点である日本橋まで渋谷から向かおうとしていたんですが、相方から全くレスがない。
結果、完全に寝坊していたということが判明し、小雨が降る中2時間遅れのスタート。
この日は、ラスト10キロの箱根登山がめちゃしんどくて、翌日の登山本番にびびってたことを覚えてます。
あと、夜にカロリーをまとめて摂取したのが結構しんどくて、翌日から反省して道中にしっかりカロリーを取るようにしました。

2日目:箱根→焼津

登山、ばりしんどかったですね。
冗談かと思うくらい坂が続くので、箱根ランナーのことを今ではとても尊敬している。
ただ、下りの坂道はめちゃ気持ちよかった。
そういえばこの記事のサムネイル画像は道中で出会った青森から大阪まで自転車でこいでいるという方に撮影してもらったんですが、彼は無事にたどりついたんだろうか。

3日目:焼津→豊橋 〜雨の決死行〜

開始から3連続の雨となり、特にこの日はかなり強く降っていたのでしんどかったなー。
2週間のロングライドとなると、正直雨の日に1度は当たることになるだろうと思うので備えが必要です。
具体的にはなんらかのアイウェアは必須で、ペダルから滑らない靴も重要度高い。

4日目:豊橋→名古屋 〜いい奴だったのに…〜

ここで相方がリタイア。
実は前日くらいからかなりきつそうでペースも落としてたんですが、足首の故障で無理との判断。
残念ではありましたが、準備や事前の練習に付き合ってくれて、そもそも一緒に来ると決断してくれたことに感謝しています。
この日は70キロくらいしか走らなかったので、自転車屋さんに寄ってタイヤに空気も入れられて明日への準備もしてました。

5日目:名古屋→甲賀 〜忍者の里への道は厳しい〜

たぶん、全日程を通して距離を除いて考えると、道程が一番しんどかったのがこの日。
まず、名古屋付近の運転の荒さがしんどい上に、工事中の道が多くて思うようにペースを上げられない。
そして、名古屋エリアを抜けてからも箱根を超える獲得標高を誇る山道が立ちふさがる上に、目的地も山の中腹なんで夜の山道を走らざるを得ない。
ただ、ぶっちゃけ3日目くらいには自転車に飽きてきてたんですけど、ここらへんはまだ元気だったのでなんとか目的地まで到達。

6日目:甲賀→大阪 〜トラブル続き〜

この日は途中までめちゃ順調だったんですが色々とトラブルがありました。
あんまり心配させるのもあれだな、と思って詳細を書いてなかったんですが、ヘルメットの内側にヒビが入るくらいの勢いでトラックに追突したんですよ。
理由としては、たぶん疲れもあって集中力が途切れていて、信号で減速したトラックに気づかなかった、というものです。
ここでも書いたように1.5時間くらい休んだ後、走行を再開したんですが今度は後輪がパンク。
しかも、頭も痛い中慣れないパンク修理をYouTubeを見ながら行っていると雨が降り出して激萎え。
なんとかパンクは直しましたがブレーキがうまくはまらなかったためあまりスピードも出せず、しかもグローブも紛失しましたが、なんとか大阪までたどり着きました。
途中、余裕があったんで京都に寄ろうかと一瞬思ったんですがほんとやんなくてよかった。

7&8日目:大阪 〜メンテと買い出しとコース変更〜

頭痛、というか頭がぐっと押さえつけられているような違和感が続いていた2日間でした。
正直、リタイアも考えましたが、知り合いの医療関係者にも相談しておそらく大丈夫だろうとのことだったので、再開前提で自転車屋さんにてメンテナンスを行い、ヘルメットとグローブも再度購入。
このチャレンジについて、「なぜやるの?」とたくさんの人に質問されましたが、答えは「やると決めたから」です。
もちろん安全管理は重要ですが、2日間の休養で多少は回復したので行けると判断して翌日へ。

9日目:大阪→相生(兵庫) 〜夜の細道を越えて〜

休養明けのライドとなりましたが、120キロとこの時点でのこの旅過去最長距離を走破することに。
相生という駅が目的地だったんですが、道が狭かったり暗かったりがしんどかったですね。
神戸牛、おいしかった。

10日目:相生(兵庫)→倉敷 〜宿泊地変更と超朝型へのシフト〜

基本的にホテル予約はその日の昼に行っていたんですが、この日の最終目的地であった福山駅のホテルが取れなかったので、急遽変更して倉敷に泊まることに。
道中では福山のさらに先の尾道に行くことも検討したし実際そこのホテルをまず取ったんですが、夜のライドを伸ばすのは危険だと判断してキャンセルしました。
次の日に尾道まで走りましたが結構道が狭くて危険だったので、この判断をしたのはほんと良かった。
あまり人のことは言えないかもしれませんが、ロングライドを試みる方は「迷ったら安全な方へ」が鉄則だと思いますのでお気をつけて。

11日目:倉敷→尾道 〜疲労蓄積と明日への準備〜

この日は70キロくらいしか走らなかったんですが、身体の疲労はもう隠しきれない状態に。
なんていうか、朝起きた瞬間うんざりするんですよね。
自転車旅を行ってみて知ったのは、肉体的な疲労ももちろんなんですが、精神的な疲労もだいぶしんどい。
僕、もしくは車の運転手さんがなんらかのミスをしたら死んでしまうので、その緊張を10時間/日も抱えているとすり減ってくるんですよね。

12日目:尾道→広島 〜過去最高速とラスボスへの準備〜

尾道から本州脱出までは、道がめちゃ走りやすくてとても良かった。
尾道にはしまなみサイクリングロードという「世界でもっとも美しい7つのサイクリングロード」という矛盾を孕んだ場所があるんですが、おそらくそこに来る方に向けて色々と整えられていた印象。
まさかホテルのロビー隣に自転車置く用の柵があるとは。
ちなみに道中の自転車を宿泊時にどこに置いていたのかについてですが、たぶん7割くらいはホテルの部屋に持ち込んで、残りの3割はホテルのロビー、もしくは駐輪場に置かせてもらってました。

13日目:広島→新山口 〜選択ミスと最終日前夜〜

山口には親戚が住んでいることもありもともと愛着があってバイアスがかかっているかとは思いますが、道が広いし景観もきれいだしでめちゃよかった。
ただ、この日はコース選択をミスって、険しい上にトンネルまである道を進んでしまいました。
この旅を始めてから知ったんですが、Google Mapって標高も確認できるんですよ。
なので、コース検討の際には距離や方向だけでなく、高低差も確認するとより良い判断ができると思います。
最終日はぶっちゃけ勢いで行けそうなのでこの日の130キロが鬼門だなと思ってたんですが、無事に到着できて一安心。
ただ、若干膝のあたりの筋肉等も痛みが出始めていたので、予断は許さない状態。

14日目(最終日):新山口→博多 〜光の中のフィナーレ〜

最終日、2日続けての130キロ走となりましたが「この日頑張れば終わる」と思えてたので精神的に追い込まれ、という状況ではありませんでした。
この日までは、毎日5,000キロカロリー以上食べる必要があったため胃腸の疲労もかなり感じてたんですが、翌日に備えて無理して食べる必要がない、ということも大きかった。
この日は10:23からライドを開始し、21:46にイルミネーションが眩い博多駅に到着し、このチャレンジは無事終わりを迎えたわけです。

東京福岡自転車横断まとめ

この旅によって得たのは、「達成したぞ」という実感と、「自転車での横断はかなりきつい」という知識と、交通機関への感謝くらいですね。
めちゃしんどかったけれども、達成を通じてより自分のことを信じられるようにもなったから、挑戦したことは良かったなーと。

このチャレンジをやりたいと思ってしまったことを、ばかだなーとも思うけど、そんな自分が嫌いじゃないので、今後も人生の楽しさをしゃぶり尽くしてやろうと思います。
人生を面白くするのは、内側のエネルギーをいかに蓄え、使っていけるかだと思っているので、そこに最適化した生活を整えていきたい。

最後になりましたが、応援してくださった皆さん、同行者、道中で関わった方たち、ありがとうございましたー!

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