「モネ、ルノワール 印象派の光」展に行ってきたよ

なんらかの展示会に行ったらブログを書こう、と思ってたのに過去2回分を書き残してなかったな。
ちなみにゴッホ展とミニチュア作品展に行ったんだけどまぁいいや。

ということで表題の通りモネとルノワールの展示会に行ってきました。
会場であった松岡美術館に行くのは始めてだったので、他の常設作品もひとおり鑑賞。

アート、好きなんですよね。
中学生の頃から夏休みの自由研究を美術館鑑賞とその感想で終わらせていたことから始まり、フランスでルーブルやオルセー、ニューヨークでMoMAを訪れたことでアートというものに興味を持つようになって。
そして現代アートに対して「なんでこれが評価されるんだ?」という疑問を持ったり、印象派の作品に心惹かれたりなんかがきっかけで、美術史については10冊弱くらいは本を読んで勉強したりもしました。

アートについては、心・感性で楽しむということも重要ですが、知識があることによって楽しみ方が増えるという側面も大きいと思います。
例えばマルセル・デュシャンが便器を裏返した”作品”を作ったのは有名ですが、それを通じてどのようなメッセージが込められているのか、また、それをどう咀嚼するか、という行為は楽しい。

ただ、今回の展示は印象派を主としたものであり、彼らの歴史における立ち位置や表現技法についてというよりも、単純に素敵な作品が観たい、というモチベーションで訪れました。
ルノワール、たぶん一番好きな作家なので。

ただ、訪れてみたら名前にスポットが当てられているのにも関わらず、ルノワールの作品は2点しかなく、肩透かしを食らった形。
他の作品も楽しめたので良かったのですが、さすがに羊頭狗肉ではないかなと感じました。

今後はもっと色々美術館にも行きたいな。
海外の美術館ももう随分訪れられていないから、そこもまた行きたい。

画像は公式サイトより引用

エッシャー展を観てきたよ

こちらの展示会。

結論から言うと、良かった。
以下はwikiからの引用

エッシャーはオランダの画家(版画家)であり、建築不可能な構造物や、無限を有限のなかに閉じ込めたもの、平面を次々と変化するパターンで埋め尽くしたもの、など非常に独創的な作品を作り上げた。
そしてその作品のバリエーションは、トロンプ・ルイユ(だまし絵)のような錯視を利用したものから、数学的・工学的なアプローチを使ったものまで幅広い。

この展示会にいくまでは無限に続く階段を書いた人、くらいのイメージだったけど近くで展示会が催されていることを知って訪問。
約150点が展示されていて、20代から60歳くらいまでの作品をそれぞれ鑑賞できた。

まず感じたのは版画という手法の可能性。
版画だから出せる味というのも感じられたし、これは本当に版画なの?と疑ってしまうほど精緻な作品も。

キャリアを重ねるにつれて、彼の作品は「正則分割」をテーマにしたものが増えていく。
正則分割ってのはある1つの図形を反転、回転させ、隙間なく並べる手法のことで、エッシャーはトカゲや鳥、魚などを少しずつ変化させていきながらタイルのように重ねた作品をいくつも残した。

今回は音声ガイドもレンタルしてふむふむ言いながら回ったんだけれども、当時、正則分割をテーマに作品を作っていたのは彼くらいだったらしいんですよ。
そういった孤独の中で、自分が好きなものを信じて作品を積み重ねていった彼の生き方に共感もした。

鑑賞した作品の中では「バベルの塔」と「描く手」がお気に入り。
バベルの塔はポスターを近い内に買うつもり。
展示会にいくたびに、一番気に入った作品を買うっていうのは良い習慣だと思うのでやっていきたい。