「開館20周年にあたり、一年を通して美術館の最も重要な役割であるコレクションについてご紹介する大規模なコレクション展を開催してきました。本展はその第3弾」というコレクション展を、金沢まで行って観てきました。
まぁこの展示を観るために金沢に訪れたわけではなく、金沢へ旅行することにしてそれならば、という感じで訪れることを決めた感じ。
なんとなく、現代アートを集めた美術館であることだけは知った状態でおじゃましてきました。
4,200点の作品を収集しているってことだったけれども、公式ページにも記載があるように展示されている作品の数はあまり多くなくてちょっと肩透かしをくらった形。
一番印象に残ったのはアイキャッチ画像にも設定したラファエル・ロサノ=ヘメルさんのパルス・ルームという作品。
これは、展示に訪れた人が器具に触れるとその心拍のリズムが電灯の明滅によって可視化される仕組み。
そして部屋の中には300個の電灯が設置されており、言い換えると300人分の心拍のリズムが光によって可視化されているという作品だった。
僕達は肉体という境界線によって世界から区切られているので気づきづらいけれども、人間という存在はあらゆる個体が心臓の鼓動を繰り返し続けているんだなぁ、と感じられて面白かった。
他の作品もなかなか面白かったけれども上記のように作品数が少なくあっという間に観終わった。
ということでもう一つ開かれていた展示をチケットを新たに購入して観ることにしたんだけど、そっちは金沢あたりにお住まいの方の作品が主に展示されているもので、正直な感想を述べるとわざわざお金を出してまで観たいものではなかった。
もちろん、そういう展示が行われることを否定する気は全くないんだけれども、そういう展示ならもっと目立つようにその旨書いといてもらえればなーとは思った。
作品が山程展示されてて、1日じゃとても観終わらない!みたいな大きな美術館にも行きたいですね。