ポップしなないでワンマンツアー “ビビっちゃってんじゃないの?”@Zepp Shinjukuに行ってきたよ

結論を先に書くと、はちゃめちゃに良かった。

ポップしなないで、初めてライブを観たのは約2年前で、その翌年のワンマンも観ていて、さらに配信ライブも2回観ているのでライブを観るのは今日が5回目。
単一アーティストでは僕の中で最多だと思う。

今回は新アルバム発売に紐づいたワンマンツアーだったけれども、その中でリリース時に好きだなぁってなってたのが以下。
MVがあるから好きになった、というわけではなく好きになった曲がMVになってた感じ。
あとは「知らんが。」「エビシュリンプバーガー」も結構好き。
ってかこうやって並べてみると結構好きな曲が多いアルバムなんだな。

そして本日の会場はMega Shinnosuke以来のZepp Shinjuku。
ポップしなないでを初めて観たのは福岡だったってこともあるけれどもキャパ200人くらいの箱だったので、勝手に感慨深くなってみたり。
当日まで集客を彼らが頑張っていたのでひょっとしたらあんまりチケット売れてないのかな?とも思っていたけれども、会場に着いたらほぼ満員。

しかしZepp Shinjukuはやっぱり音が良くて、お気に入りの箱になりました。
先にそれぞれの音色について書いておくとボーカルのかめがいさんが「過去のライブより5倍くらい歌が良くなった」と最近書いていたけれども、実際すごく良かった。
ドラムも特にバスドラとハイハットの音が気持ちよかった。
ちなみにポップしなないではドラマーのかわむらさんが作曲しているっていう珍しいアーティストなんですが、そのせいかドラムが楽曲により溶け込んでいるというか、まるでメロディを奏でているような印象もある。

サポートのギターもかっこよくて帰り道にTHIS IS JAPANの曲を聴いてたくらいだったんだけれども、ベースはちょっとミスが目立った印象。
まぁ僕が以前ベースを弾いてたから気になっただけかも知れないけれども、「暴露」はベースが印象的な曲なので、(以前のワンマンでもミスがあったし)バッチリ決めて欲しかったな感はある。
マニピュレーターに関する知識はほとんどないけれどもそれもかっこよかった。

ライブの3日前、かわむらさんがブログに「見た人にとって一生の思い出になるような日になればいいなあ、と思っている。」と書いていた。
僕の中で今も強く印象に残っている過去のライブはbabamaniaのワンマン、海辺で観たCHARA、フェスで観たRed Hot Chili Peppers、登場するまで初恋みたいにドキドキしちゃってた浅井健一あたりなんだけれども、今日のライブもとてもとても良かった。
各曲に個別に詳しく触れはしないけれども、どの曲も「この曲だけ聴けたとしても満足」とも言えるくらいとても良かった。
新しいものから7年前の楽曲までセトリに含まれていたけれどもどれも素晴らしくて、ライブ前まではそこまでピンときていなかった曲も含めて良かった。
一番印象的だったのは「私達をここまで連れてきてくれた曲」と紹介された「魔法使いのマキちゃん」で、僕が彼らを好きになったきっかけもこの曲だったのでそれも含めぐっときちゃったね。

あと、古い曲がだめというわけではないんだけれども、新しい楽曲はバンドセットでの演奏を前提としているから?か特にライブで聴くと彼らはすごく進化してるんだなーって印象も結構あって。
今まではライブのたびに行くか行かないか検討する感じだったんだけれども、今後は基本的に行く、っていうスタンスにしようかな。
ダブルアンコールも自然と発生していたけれども、それくらい、(前回のワンマンも良かったけれども)今回のライブはとても良かった。
僕にとっても一生憶えているであろうライブでした。

ここからは蛇足。

自分、情けないなぁ、ってライブを観ながら思っちゃってたんですよね。
いいライブを観る度に、「俺も音楽もやりたい!まずは今やるべきことを頑張ろう!」って思ってるくせに、本当にそう胸を張れる毎日を送っているのか?いや、送れてないよね、ってなっちゃって。

僕は過去、人生を全部ぶち込んで色々なものに没頭していた時期がわりかしありました。
そしてその際は、自分はベストを尽くしていると言い切れるだけのことをやっていました。

今の僕は欲しいものも明確で、それを手に入れるための方法もある程度分かっている。
つまり、あとはやるだけっていう状況なのに、そこに向けて必死に走れてるのか?って言ったらそうじゃないなーって。
彼らが良い演奏をすればするほど、自分が頑張りきれていない現実を突きつけられているようでほんとにダサいなぁって自然と泣いてしまっていました。

じゃあどうするのか、ってことなんですが結局やるしかないんですよね。
今日もやる、明日もやる、明後日もやる。
それを日々積み重ねて行くしかない。
言い訳を作ろうと思えば作れるけれども、そんなことしている暇はない。

過去の自分は何かを手に入れるために、取捨選択を突き詰めて走り続けていました。
でも今は、色々なものを手に入れるために、全部最高にするためにやっていきたいと思っています。
こっちのほうが大変なのかもしれないけれども、過程としてはこっちの方が幸福そうだな、とも感じています。

僕の今年のテーマは「真剣勝負」。
次のポップしなないでのライブを観てる時は、自分に胸を張れる自分でいたいですね。

※画像は公式サイトから引用。