最初に自分のログを晒すのは恥ずかしい、みたいなことを書いたけれども色々書いてしまったので勢い余って映画についても書いてみる。
映画については今後ももっと観たいなと思っているので直近の優先度は高い。
とはいえ、人生でまだ100本鑑賞したかしていないか、くらいのレベルなのでここから変動はめっちゃありそう。
いわゆる「名作」を中心に観ていきたいんだけれども、頭空っぽにして観られるおバカ映画もわりと好き。
映画については点数を付けつつ記録しているので、それをそのまま順不同で転記する感じ。
低い評価の映画については載せないけれども、僕の中で最低だった映画だけ書いておくとサマーウォーズです。
【4.5〜】
・ショーシャンクの空に
・セッション
・メメント
【4〜4.5】
・ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
・天気の子
・プラダを着た悪魔
・風の谷のナウシカ
・シャイニング
・BLUE GIANT
・オッペンハイマー
・天使にラブ・ソングを…
・プラットフォーム
・12人の怒れる男
【3.5〜4.0】
・ハングオーバー!!! 最後の反省会
・マイ・インターン
・ラ・ラ・ランド
・もののけ姫
・ファイト・クラブ
・トゥルーマン・ショー
・博士と彼女のセオリー
・最強の二人
・星の王子ニューヨークへ行く
・ベンジャミン・バトン 数奇な人生
・スクール・オブ・ロック
・ターミナル
・ゴースト/ニューヨークの幻
・ダークナイト
・鳥
・マスク
・THE FIRST SLAM DUNK
・ルックバック
・プラットフォーム2
・みらいのうた
例によってChatGPT君の分析が以下。
以下でも書かれているけれども、トレードオフを描く作品が好きな自覚がある。
ちなみに映画については、ここ5年分くらいで観た作品は全て点数を付けて記録しているので、低い評価の作品リストも渡して分析してもらいました。
なので、低い評価の作品名が出ちゃってるけどまぁいいや。
映画の評価リストから見る嗜好・評価基準の統合分析
1.分析対象
今回の分析対象は、次の計77作品です。
4.5以上が3作品です。
4.0以上が10作品です。
3.5以上が20作品です。
3.0以下が44作品です。
ただし、3.0は必ずしも「嫌い」を意味しません。
リスト全体を見る限り、3.0は「作品としての長所は認めるが、個人的には強く刺さらなかった」という中立的な評価に近いと考えられます。
明確な拒否反応が出ているのは、主に2.0以下の作品です。
また、映画の評価理由を個別にすべて聞いているわけではないため、以下では、複数の比較から反復して確認できる傾向と、他媒体について明示された評価基準を区別して扱います。
2.全体的な結論
あなたが映画に求めているのは、単にストーリーが面白いことでも、映像が美しいことでも、テーマが深いことでもありません。
最も安定して評価を上げているのは、次の状態です。
明確な制約や対立構造の中で、人物が自分の信念や欲望に基づいて選択し、その結果が因果的かつ不可逆的に蓄積され、映像・音・編集・演技がその過程を映画として体験させること。
反対に、評価を下げやすいのは、次の状態です。
作者が先に決めた感動、教訓、社会的メッセージ、劇的展開のために、人物や設定が動員されているように見えること。
あなたは作者の作為そのものを嫌っているわけではありません。
『メメント』『セッション』『シャイニング』などは、非常に人工的かつ緻密に設計された映画です。
問題になるのは、設計が人物や作品内のルールと一致しているか、それとも設計の都合によって人物やルールが曲げられているかです。
3.最高評価3作品に共通する構造
4.5以上は、『ショーシャンクの空に』『セッション』『メメント』です。
ジャンルは異なりますが、共通する条件は明確です。
強い制約がある
『ショーシャンクの空に』では刑務所という制度的・物理的拘束があります。
『セッション』では、一流の演奏家になるという目標と、フレッチャーによる評価・支配の環境があります。
『メメント』では、記憶を維持できないという主人公自身の認知的制約があります。
いずれも、主人公が自由に問題から離れることはできません。
逃げられない状況の中で、人物の本性、能力、信念、自己欺瞞が露出します。
主人公の目的が明確である
自由を得る。
偉大な演奏家になる。
妻を殺した人物を探す。
目的が明確であるため、物語には強い推進力があります。
ただし、単純な目標達成物語ではありません。
物語が進むほど、その目的が主人公を救っているのか、逆に主人公を閉じ込めているのかが不明瞭になります。
信念と執着を分離できない
忍耐、向上心、復讐心は、主人公を前へ進ませます。
しかし、それらは同時に、自己欺瞞、他者の切り捨て、人格的破綻を生む可能性を持っています。
あなたは、主人公の強さが無条件に肯定される作品より、強さと危険性が同じ根から生じている作品を高く評価しています。
終盤が全体の意味を更新する
『ショーシャンクの空に』では、それまでの細かな行動が一つの因果関係として収束します。
『セッション』では、最後の演奏を勝利、支配、承認、共犯関係、破滅のいずれとも読めます。
『メメント』では、主人公が真実を追っているという前提そのものが揺らぎます。
あなたが評価しているのは、単なるどんでん返しではありません。
終盤を知ることで、それ以前の人物像や場面の意味が変わる構成です。
4.最重要の評価軸は「因果関係の整合性」
高評価・低評価を分ける最も強い軸は、人物の行動と結果の間に納得できる因果関係があるかどうかです。
あなたは現実的な映画だけを好んでいるわけではありません。
ファンタジー、SF、ホラー、寓話、コメディも広く評価しています。
必要なのは、現実と同じルールで動くことではありません。
作品が自分で提示した人物像、世界設定、能力、社会構造に最後まで忠実であることです。
『12人の怒れる男』では、議論によって他の陪審員の認識が少しずつ変化します。
『プラダを着た悪魔』では、仕事への適応が能力だけでなく、生活、価値観、人間関係を変えます。
『オッペンハイマー』では、科学的成果、国家権力、戦争、政治的失墜、本人の罪悪感が連鎖します。
一方、低評価作品では、クライマックスを成立させるために人物の判断や能力が変わったり、テーマを示すために設定が都合よく運用されたりしたと感じた可能性があります。
特に『サマーウォーズ』『ダークナイト ライジング』『天使のくれた時間』の低評価は、単なる好みの不一致より、作品が目指す結論と、それを支える因果関係の不均衡が大きかった可能性があります。
5.人物には作者から独立した「自律性」を求める
あなたは、複雑そうな人物より、自分の欲望や価値観に基づいて実際に行動する人物を評価します。
『メメント』の主人公は、記憶障害を持つ被害者であるだけではありません。
自分にとって必要な物語を維持するために、自分自身を欺く主体でもあります。
『セッション』のニーマンとフレッチャーも、単純な被害者と加害者には整理できません。
『プラダを着た悪魔』も、仕事か私生活かという単純な二択ではなく、仕事によって本人の能力と欲望が実際に変化する過程を描いています。
一方、『ジョーカー』『レオン』『シザーハンズ』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などは、強いキャラクター性や異常性を持ちながら、評価は3.0です。
これは、悲惨な背景、犯罪性、孤独、奇抜さがあるだけでは、人物の深さとして評価しないことを示します。
あなたが見るのは、設定上複雑な人物かどうかではありません。
複数の解釈に耐える行動を実際にしている人物かどうかです。
6.感動を嫌うのではなく、「感情の指定」を嫌う
あなたは感動的な映画を多数評価しています。
『ショーシャンクの空に』『天使にラブ・ソングを…』『最強のふたり』『マイ・インターン』『ゴースト/ニューヨークの幻』などです。
したがって、温かい映画や感動作が苦手なのではありません。
評価を分けるのは、感情が生まれる順序です。
高評価作品では、人物の行動、失敗、努力、時間、関係性が先に積み上がります。
感動は、その結果として観客の中に発生します。
『天使にラブ・ソングを…』では、人物の変化が説教ではなく、練習、共同作業、舞台上の成果として描かれます。
『ショーシャンクの空に』では、希望という言葉だけでなく、長期間の準備と行動によって救済が成立します。
一方、『最高の人生の見つけ方』『天使のくれた時間』『食べて、祈って、恋をして』『きみと、波にのれたら』などでは、人生の再発見、愛、喪失、家族といった結論が先に置かれ、そこへ人物や出来事が配置されているように感じた可能性があります。
あなたが嫌うのは感動ではありません。
作品から「ここでこの感情を持つべきだ」と指定されることです。
7.王道の努力・成長物語には、二重性を求める
あなたは努力や才能を扱う作品を好みます。
それにもかかわらず、『ロッキー』『英国王のスピーチ』『8 Mile』は3.0以下です。
一方、『セッション』は4.5、『BLUE GIANT』は4.0以上です。
この差から、単純な克服や成功のカタルシスだけでは、最高評価には届かないことが分かります。
『ロッキー』や『8 Mile』では、試練を乗り越えて自己価値を証明する構造が比較的明快です。
『セッション』では、努力によって卓越性へ近づくことが、人格的な成功なのか破綻なのか分かりません。
あなたが努力ものに求めるのは、「頑張った結果、成功した」という結論ではありません。
努力によって何が具体的に変わったか。
その努力には何が失われたか。
目標の達成は本当に本人を幸福にしたか。
このような二重性が必要です。
8.映画的形式と内容の統合を高く評価する
映画では、物語の内容だけでなく、映像、音、編集、演技、空間設計が主題と一致していることを重視しています。
『メメント』の時間構造は、主人公の記憶障害を観客にも経験させます。
『セッション』の編集、演奏、身体描写は、主人公の緊張と執着を直接伝えます。
『シャイニング』のホテル、移動撮影、音響、反復は、説明台詞よりも強く不安と閉塞を生みます。
『オッペンハイマー』の時系列と音響は、科学的発見、政治的審問、罪悪感を重ねます。
『BLUE GIANT』は、漫画では実際に聞こえなかった演奏を、映画の音響として追加します。
ただし、映像美や雰囲気が強ければよいわけではありません。
『秒速5センチメートル』『アメリ』『ミッドサマー』『シザーハンズ』『スワロウテイル』にも強い映像的個性がありますが、3.0以下です。
したがって、正確には次のようになります。
形式が美しいことではなく、形式が人物の認識、選択、因果関係を強化していること。
雰囲気が人物や展開の代替物になると、評価は上がりにくいようです。
9.閉鎖空間・限定システムへの嗜好
高評価作品には、限定された空間や制度を舞台にする映画が多くあります。
刑務所。
音楽学校と練習室。
ホテル。
陪審員室。
垂直構造の収容施設。
空港。
人工的に管理された町。
閉鎖空間では、人物が簡単に逃げられません。
そのため、能力、偏見、恐怖、権力関係、自己欺瞞が短時間で露出します。
ただし、『CUBE』は2.5です。
したがって、閉鎖空間自体が好きなのではありません。
『12人の怒れる男』では議論によって人物と集団の状態が変化します。
『プラットフォーム』では階層、資源配分、連帯、暴力が主人公の選択へ接続します。
『CUBE』では、あなたにとっては空間設定の発明に比べて、人物や主題の展開が十分に深まらなかった可能性があります。
好むのは閉鎖空間ではなく、閉鎖空間が人物と制度の相互作用を可視化する作品です。
10.社会批評や重要なテーマは、それだけでは加点しない
『プラットフォーム』『12人の怒れる男』『オッペンハイマー』『トゥルーマン・ショー』『ファイト・クラブ』『ジョーカー』『万引き家族』『スーパーサイズ・ミー』など、社会的主題を持つ作品が多数あります。
評価は4.0から2.5まで大きく分かれています。
したがって、社会的意義やテーマへの共感は、評価の決定要因ではありません。
重要なのは、社会構造が人物の選択や行動を通して描かれていることです。
『12人の怒れる男』では、偏見や同調圧力が具体的な発言と議論として表れます。
『プラットフォーム』では、資源配分の仕組みが登場人物の倫理的選択を変えます。
一方、社会的な悲惨さや問題意識を強く提示しても、その問題の発生・維持構造が十分に掘られない場合や、人物がメッセージの象徴に見える場合は、評価が上がりません。
あなたは、正しい問題を扱っているかではなく、その問題を映画内部でどれだけ精密に成立させているかを見ています。
11.恋愛映画には、関係の外部にある圧力を求める
恋愛要素の強い作品は、評価が比較的中間に集まっています。
『天気の子』は4.0以上です。
『ラ・ラ・ランド』『ゴースト/ニューヨークの幻』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は3.5以上です。
『ローマの休日』『ラブ・アクチュアリー』『秒速5センチメートル』は3.0です。
『プリティ・ウーマン』は2.5です。
『天使のくれた時間』は1.5です。
このことから、恋愛そのものへの関心が低いわけではありません。
ただし、関係が成立するかどうかだけで物語が閉じる作品よりも、仕事、才能、時間、死、世界、社会的責任などによって関係が試される作品を好んでいます。
特に『天気の子』では、主人公が世界全体と一人の人物を天秤にかけ、明確な選択をします。
『ラ・ラ・ランド』では、夢と関係が両立しないことが描かれます。
恋愛を理想的な結合として描くより、何を選ぶことで何を失うのかを描く作品を評価しやすいと考えられます。
12.主人公の受動性には厳しいが、能動的なら何でもよいわけではない
低評価側には、主人公が状況を経験することが中心となる作品が比較的多くあります。
『食べて、祈って、恋をして』
『秒速5センチメートル』
『ファースト・マン』
『アメリ』
『ガーンジー島の読書会の秘密』
ただし、受動的な主人公が嫌いなのではありません。
主人公が大きく行動しない場合、観察、文体、演出、心理変化に相当の強度が必要です。
映画は小説ほど直接的に内面を記述できないため、主人公の受動性が、物語の停滞や感情的距離として感じられやすい可能性があります。
一方で、能動的であっても、行動が類型的であったり、展開上の役割に従っているだけであれば、高評価にはなりません。
重要なのは行動量ではなく、その人物にしかできない選択があることです。
13.コメディにも因果構造と人物変化を求める
コメディの評価差も明確です。
『ハングオーバー!』は4.0以上です。
『天使にラブ・ソングを…』も4.0以上です。
『スクール・オブ・ロック』『星の王子ニューヨークへ行く』『マスク』は3.5以上です。
一方、『ted』『翔んで埼玉』『ホーム・アローン』『ビール・フェスタ』『ロードトリップ』『ステキな金縛り』『バッド・ティーチャー』は3.0以下です。
『ハングオーバー!』には、失われた前夜の出来事を痕跡から再構成するミステリー構造があります。
『天使にラブ・ソングを…』『スクール・オブ・ロック』には、集団形成、練習、役割変化という物語があります。
つまり、笑いを外しても物語の推進力が残ります。
一方、キャラクターの奇抜さ、下品さ、パロディ、単発の状況だけが中心になると、評価は伸びにくいようです。
あなたはコメディにも、笑いを生む状況が一つの因果的な物語へ発展することを求めています。
14.続編やシリーズに対しては「反復」より「更新」を求める
シリーズ作品の評価差からも、傾向が見えます。
『ハングオーバー!』は4.0以上です。
第2作は3.0です。
第3作は3.5以上へ戻っています。
『星の王子ニューヨークへ行く』は3.5以上ですが、第2作は3.0です。
『ダークナイト』は3.5以上ですが、『バットマン ビギンズ』は3.0、『ダークナイト ライジング』は2.0です。
『プラットフォーム』は4.0以上で、『プラットフォーム2』は3.5以上です。
あなたは続編自体を嫌っていません。
第1作の発明を再演するだけの作品や、規模を拡大するために因果関係が崩れる作品に厳しいのだと考えられます。
『ハングオーバー』第2作は、第1作の基本構造を別の場所で反復します。
第3作は従来の型を一定程度変更したため、多少評価が戻った可能性があります。
あなたが嫌うのは反復ではありません。
新しい認識や判断を生まない反復です。
15.原作付き映画には「映画化による増分」を求める
『BLUE GIANT』は4.0以上です。
『THE FIRST SLAM DUNK』『ルックバック』は3.5以上です。
『蜜蜂と遠雷』は2.0です。
原作への評価は、映画評価へそのまま移行していません。
特に『蜜蜂と遠雷』は、小説版を最高評価に置きながら、映画版は2.0です。
この差は重要です。
『BLUE GIANT』は、漫画では実際に聞こえなかった演奏を、音響と演技として追加できます。
一方、『蜜蜂と遠雷』の小説では、複数の演奏者の内面、音楽の知覚、才能観、文章による音の想像が重要です。
映画化による圧縮で、その多声性や内面性が減少したと感じた可能性があります。
これは推測を含みますが、少なくとも次の傾向は確度が高いです。
あなたは原作付き映画を、忠実さだけでは評価しません。
映画化によって何が増え、何が失われたかを見ています。
16.雰囲気・映像美・難解さ・悲惨さは単独では評価しない
あなたの低評価作品には、一般に映像的個性や芸術性が評価されている作品も含まれます。
『アメリ』
『ミッドサマー』
『秒速5センチメートル』
『スワロウテイル』
『シザーハンズ』
『この世界の片隅に』
また、難解さや閉鎖空間を持つ『CUBE』も2.5です。
社会的・心理的に重い『ジョーカー』『万引き家族』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』も3.0です。
したがって、あなたは、暗い、重い、難しい、美しいという属性を、作品の深さと同一視していません。
強い雰囲気は、人物や因果関係へ接続して初めて意味を持ちます。
悲惨な背景は、人物の複雑さと同じではありません。
難解な構造も、理解によって人物や世界の見方が更新されなければ、知的な仕掛けにとどまります。
17.4.5、4.0、3.5、3.0以下を分けるもの
4.5以上
人物、構造、演出が一つの中心テーマへ収束しています。
主人公の信念に美徳と危険性が共存しています。
結末によって過去の場面が再解釈されます。
映画としての体験に強い固有性があります。
鑑賞後にも人物の選択や作品の意味が残ります。
4.0以上
作品の中心的な発明や魅力が明確です。
その魅力を高い完成度で実行しています。
娯楽性、思想性、演出、人物のいずれかが非常に強いです。
ただし、4.5作品ほど、すべての要素が一つに統合されているとは限りません。
3.5以上
明確に面白く、記憶に残る長所があります。
人物、演出、ジャンル的快楽、物語のいずれかに強く反応しています。
一方で、構造の新しさ、人物の複雑さ、終盤の統合、作品外へ残る問いなどが、最高評価作品ほど強くありません。
3.0
作品としての完成度や長所は理解できます。
ただし、予想の範囲内に収まった、感情の誘導が見えた、雰囲気や設定が人物より先行したなどの理由で、強い作用が残らなかった状態です。
2.5以下
単に刺さらなかっただけではなく、作品の中心的な設計や感情の作り方に納得できなかった可能性が高いです。
人物や設定が展開のために利用されている。
原作や前作の魅力を損なっている。
作品の価値観や感動が強制的に提示されている。
設定の大きさと因果関係の精度が釣り合っていない。
このような要因が複数重なったと考えられます。
18.評価を上げる要素と下げる要素
| 評価を上げる要素 | 評価を下げる要素 |
|---|---|
| 人物と展開の因果的整合性 | 展開都合による人格・ルールの変更 |
| 強い制約と明確な目的 | 目的や対立が曖昧なまま停滞する |
| 信念と破滅性の共存 | 主人公が無条件に肯定される |
| 選択の代償と不可逆性 | 重大な結果が簡単に帳消しになる |
| 結末による全体の再解釈 | 予定調和的に完結する |
| 映像・音・編集と主題の統合 | 雰囲気や映像美による深さの代用 |
| 行動の積み重ねから生まれる感情 | 感動や教訓を先に決めた人物配置 |
| 人物がテーマからはみ出すこと | 人物が社会的主張の説明装置になる |
| 一作品固有の構造的発明 | 既存の型の高品質な反復 |
| 映画化による新しい価値 | 原作を圧縮しただけの映画化 |
| 娯楽性と解釈の余地の両立 | 主張、悲惨さ、難解さへの依存 |
19.以前の分析から修正すべき点
以前は、あなたが「閉鎖空間」や「強い構造」を好むと強調しました。
これは一部正しいですが、それだけでは不十分です。
『CUBE』や『ミッドサマー』にも強い空間設計や構造があります。
必要なのは、構造そのものではありません。
構造が人物へ圧力をかけ、人物の選択が構造へ働き返し、その相互作用によって状況が更新されることです。
また、「主人公が能動的であること」も単独の条件ではありません。
能動的でも行動が類型的なら評価は上がりません。
重要なのは、その人物の性格、欲望、状況からしか生まれない選択であることです。
さらに、社会批評や映画的な演出も、単独の加点要素ではありません。
それらが人物と因果関係へ統合されている必要があります。
20.統合した映画嗜好プロフィール
あなたの映画嗜好は、次のように表現するのが最も適切です。
強い制約や制度の中で、矛盾を抱えた人物が自分の信念に基づいて選択し、その結果が具体的かつ不可逆的に蓄積される映画を好む。
その過程を、脚本だけでなく、映像、音、編集、演技、空間によって映画固有の体験として成立させていることを重視する。
感動、社会的メッセージ、映像美、難解さ、悲惨さ、知名度は、それだけでは評価しない。
作者が作りたい結論のために、人物やルールを動かしていることが見えると、評価が大きく下がる。
最も簡潔にまとめるなら、あなたの映画評価における中心的な四つの基準は、次のとおりです。
因果関係。
人物の自律性。
演出と内容の統合。
結末による意味の更新。
最大の減点要因は、次の三つです。
恣意的な人物操作。
感情や教訓の強要。
新しい認識を生まない反復。
あなたは、映画が伝えたい内容そのものよりも、その内容を成立させる過程に、作品がどこまで誠実であるかを評価していると考えられます。